日本骨粗鬆症学会では、骨粗鬆症の予防と治療、そして脆弱性骨折減少のために、骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS: Osteoporosis Liaison Service)を推進し、骨粗鬆症や骨折に関する知識を持って骨粗鬆症の診療支援にあたる骨粗鬆症マネージャーの養成および認定を行っています。リエゾンは連携、つながり、連絡係を意味しています。
OLSは、骨折リエゾンサービス(FLS: Fracture Liaison Service)をベースにしています。脆弱性骨折後には次の骨折(二次骨折)のリスクが高いことが明らかとなっており、FLSは骨折後にしっかり骨粗鬆症の治療を行って二次骨折を防ぐことを医師と多職種のスタッフ、病院とクリニックなどが連携して実践する取組みです。FLSは1990年代に英国で発祥して世界各国に広がり、骨折後の骨粗鬆症治療率や治療継続率の向上し、再骨折率や死亡率の低減する高いエビデンスが示されています。
高齢化率が非常に高いわが国においては、可能な限り脆弱性骨折を防止するために、骨粗鬆症の予防と治療、初発骨折(一次骨折)および二次骨折を含めて多職種協働で取組むOLSが広がっています。
※「骨粗鬆症マネージャー」「骨粗鬆症リエゾンサービス」およびOLSロゴマークは一般社団法人日本骨粗鬆症学会の登録商標です。
ライフサイエンス出版社より再発行されました。
https://www.lifescience.co.jp/shop2/index_0200.html
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