学会誌
電子ジャーナル化のお知らせ

本学会誌は、最新号より電子ジャーナルとして発行することとなりました。

これまで長年にわたり紙媒体として発行してまいりましたが、学術情報流通のデジタル化や閲覧環境の変化を踏まえ、今後は学会ホームページを通じて、各論文をオンラインでご覧いただけるかたちへ移行いたします。

電子ジャーナル版では、論文ごとにPDF形式で閲覧・ダウンロードが可能となり、必要な情報へ迅速にアクセスできる環境を整備しております。

検索性の向上(8月実装予定)

論文情報が検索エンジンに対応することで、関連研究へのアクセス性向上が期待されます。

最新号目次(概要)

学術賞

  • 2025 年度 優秀演題賞

    アルドステロン産生副腎腫瘍におけるステロイド産生の不均一性と椎体骨折への影響........ 馬越真希 ほか

    原発性アルドステロン症の主要サブタイプであるアルドステロン産生腺腫(aldosterone-producing adenoma:APA)は,続発性高血圧の最も頻度の高い原因疾患であり,心血管疾患・代謝疾患・骨粗鬆症を高率に合併する.

総説

  • 大腿骨近位部骨折の手術治療........ 野田知之

    高齢化が急速に進行する本邦において,高齢者の代表的な脆弱性骨折である大腿骨近位部骨折は,2020年で約23 万人,2040 年では約30万人に達すると推計されている1)

  • 骨の健康に関わる食品 ─乾燥プルーン─........ 上西一弘

    骨の健康には,牛乳・乳製品や小魚,野菜などカルシウム源になる食品が取り上げられることが多い.また,ビタミンD の供給源となる魚類などの食品も有用である.

  • 子どもの骨の健康を考える ~食事と運動~ [食事編]........ 石田裕美

    「日本人の食事摂取基準(2025 年版)」において,骨粗鬆症は,高齢社会における骨粗鬆症の予防や公衆衛生上の対策の重要性を踏まえ,生活機能の維持・向上に関わる疾患として位置付けられた1)

  • 子どもの骨の健康を考える ~食事と運動~ [運動編]........ 鳥居 俊

    私たちの骨は成長完了の時期までに外見(形態)も中身(骨量,骨密度)も完成する,といっても過言ではないだろう.一方,本邦の平均寿命の延伸は続くと考えられ,90~100 年使用可能な骨を有することが健康寿命とのギャップを少なくするために必要である.

連載

  • 臨床研究

    研究と倫理審査 第3 回 研究計画書作成の概要 ①研究対象者の選択,試料・情報について........ 鈴木浩史 ほか

    前回は,「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針(以下,人指針)」1) の概要や適用範囲について述べた.今回からは,人指針に則って研究を行う際に作成する必要がある「研究計画書」の記載内容について,合計5回にわたってお伝えする予定である.

  • ガイドライン

    新ガイドライン解説シリーズ(4)骨粗鬆症の診断─画像評価─........ 千葉 恒

    本稿では,『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2025年版』(以下,ガイドライン)の「第2 章 骨粗鬆症の診断とリスク評価」,「B.骨評価」の「a.DXA」および「b.その他の骨評価法(pQCT,RA,QUS,REMS)」について解説する.

  • Knowledge Update

    生活習慣病と骨粗鬆症(2)慢性腎臓病........ 今西康雄

    骨粗鬆症とは,「骨強度の低下を特徴とし,骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患」と米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)のコンセンサス会議で定義されている.そして,この骨強度の低下は,「骨密度」の低下と,骨密度以外の骨強度に関連する因子である「骨質」の劣化により骨脆弱性を呈することである.

投稿

  • 大腿骨近位部骨折術後早期におけるstanding test for imbalance and disequilibrium(SIDE)を用いた転倒予測 ─術後1年間のリスク評価に関する検討─........ 田中暢一 ほか

    大腿骨近位部骨折は,高齢者に多く発生する骨粗鬆症性骨折であり,歩行能力をはじめとする日常生活動作(activities of daily living:ADL)の著しい低下を招く1)2) ことで,要介助状態への移行および健康寿命の短縮に深く関与することが報告されている2)3)

  • 急性期病院におけるテリパラチド週2回製剤の家族支援からみた継続率の検討........ 井村早織 ほか

    骨粗鬆症は,骨強度の低下により骨折リスクが増大する疾患であり,高齢者の要介護原因や死亡リスクの上昇に深く関与している.特に脆弱性骨折の発生は患者の生活の質(quality of life:QOL)を著しく低下させるのみならず,社会的医療コストの増加にも直結するため,早期の介入と継続的な治療が重要である1)2)

  • 脆弱性骨盤骨折に伴う膀胱直腸障害の1例........ 岡村祐太朗 ほか

    脆弱性骨盤骨折(fragility fractures of the pelvis:FFP)は1982 年にLourie ら1) によって初めて報告された概念で,骨粗鬆症を有する患者で軽微な外傷により生じる骨盤骨折である.近年,FFP の患者は増加傾向にあり,2030 年までには2000年の患者数の3 倍にも増加すると報告されている2)

  • ビスホスホネート製剤の長期使用例において,休薬が検討できる症例はどの程度存在するか?........ 板脇一樹

    ビスホスホネート(bisphosphonate:BP)製剤は,破骨細胞の働きを抑制して骨吸収を抑える薬剤であり,骨粗鬆症治療薬として広く使用されている.一方で,長期間使用することによる非定型大腿骨骨折発生のリスクがあり,使用期間が長くなるにつれてそのリスクも上昇するとの報告がある1)

  • TKA前の骨密度評価─CT Hounsfield unit測定による大腿骨遠位部と腰椎評価の比較検討........ 小島岳史 ほか

    人工膝関節置換術(total knee arthroplasty:TKA)における術前の骨密度評価は,術後インプラントの安定性や周術期・術後骨折リスクを予測するうえで極めて重要な要素である1)2)

骨粗鬆症栄養改善委員会企画

  • 8.OLS チームによる栄養管理の実践........ 村田翔太 ほか

    骨粗鬆症リエゾンサービス®(osteoporosis liaison service:OLS)では,患者の骨折リスクを簡易評価するうえで,7 項目からなるOLS-7 1) が用いられている.OLS-7 の1項目として栄養状態の評価が挙げられていることからも,骨粗鬆症患者の骨折予防において栄養管理が重要であることがわかる.

学会報告

  • 第27 回 日本骨粗鬆症学会・シンポジウム 18「日本骨形態計測学会合同シンポジウム:重症骨粗鬆症の骨形態計測学」

    1. 重症骨粗鬆症における骨形態計測の重要性........ 田中伸哉

    『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2025 年版』が発売された.日本骨粗鬆症学会が,初めてMindsに準拠してガイドラインを作成したこともあり,編集に携わった先生方には大変な負担であったに違いない.

    2. 重症骨粗鬆症の骨形態計測学および当科のエビデンス........ 近藤直樹

    本稿では,重症骨粗鬆症の定義と骨形態計測学所見を述べる.次に,当科で得られてきた骨再生における基礎実験のエビデンス,さらにさまざまな骨代謝動態に影響を及ぼす疾患病態における形態計測所見について述べる.

    3. 重症骨粗鬆症の骨微細構造変化........ 千葉 恒

    重症骨粗鬆症は,臨床現場において,特に閉経後の女性に対して二重エネルギーX線吸収測定法(dual energy X-ray absorptiometry:DXA)で計測した際,著しい骨密度の低下として検出され,本邦では日常的に多く遭遇する.重症骨粗鬆症患者の骨構造は,皮質骨と海綿骨の両方において,骨微細構造の高度の劣化が生じている.

    4. 高リスク骨粗鬆症における薬剤選択と大腿骨近位部の構造解析........ 髙田潤一

    骨折の危険性の高い骨粗鬆症には骨形成促進薬が第一選択となる1).本邦で診療に使用できる骨形成促進薬は,遺伝子組換えテリパラチド(20μg/日,テリパラチド連日製剤),テリパラチド酢酸塩(56.5μg/週,テリパラチド週1回製剤;28.2μg/回,テリパラチド週2 回製剤),アバロパラチド(80μg/日),ロモソズマブ(210 mg/月)である.

  • 第27 回 日本骨粗鬆症学会・OLS シンポジウム2「 メディカルスタッフが知っておくべき脆弱性骨折治療と患者さんへの関わり方~整形外科医からのメッセージ~」

    1. 脆弱性骨盤輪骨折に対する保存的治療を基軸としたクリニカルパスの策定........ 小田崇弘 ほか

    英国における疫学データ1) によると,80歳以上の女性における骨盤骨折の発生率は人口10万人あたり328人と報告されている.この数値は大腿骨近位部骨折の約6 分の1 に相当し,大腿骨近位部骨折,前腕遠位部骨折,上腕骨近位部骨折に次いで4 番目に頻度の高い骨折である.

    2. 上肢骨折の手術治療とFLS........ 瀧川直秀

    上肢の脆弱性骨折は橈骨遠位端骨折と上腕骨近位部骨折が挙げられるが,どちらも2~3日の短期入院で手術加療をすることが多く,術後のフォローは外来が主体となる.そのため,手術後の骨折リエゾンサービス(fracture liaison service:FLS)による骨粗鬆症評価・治療介入を外来主治医が忘れたり,受診間隔の長さによって検査・治療介入が漏れたりしやすい.

    3. 椎体骨折とFLS........ 中藤真一

    脆弱性骨折の中で椎体骨折は,患者の日常生活動作(activities of daily living:ADL)や生活の質(quality of life:QOL)を著しく下げる骨折のひとつである1)2).また,椎体骨折は連鎖するともいわれており,患者の長期のフォローも必要となってくる.

    4. 大腿骨近位部骨折の骨折治療とFLS........ 池田 聡

    超高齢化社会がますます進む中,骨粗鬆症性骨折患者は増加している.特に大腿骨近位部骨折患者数は,諸外国では減少に転じている国が多い中,本邦はいまだ増加の一途をたどり,医療・介護費用の高騰を招いているばかりか,日常生活動作(activities of daily living:ADL)・生活の質(quality of life:QOL)の低下を招き,健康寿命の延伸に負の影響を与えている.

閲覧方法について

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